JetBrains 製次世代エディタ(IDE) Fleet - ファーストインプレッション


JetBrains Fleet とは

先日公開された JetBrains による新しいIDEです。機能としては以下のように紹介されています。

JetBrains 製の Visual Studio Code といった感じです。

大きな特徴は、分散 IDE アーキテクチャとなっている点で、他のユーザーとの共同コーディングに対応している点でしょう。

エディターを共有できるだけでなく、ターミナルやデバッグセッションの共有、コードレビューの実行、コードの調査など、数多くの共同作業が可能です。特別なセットアップは必要ありません。 あるユーザーがマシンで開始した共同作業セッションに他のユーザーが接続するか、全員がリモートの共有開発環境に接続することができます。


Fleet の導入

以下のようになっており、Toolbox App のインストールが必要です。

パブリックプレビュー期間中は Fleet を無料でご利用いただけます。また、現時点では Toolbox App でのみ公開されています。使い始めるには、Toolbox App をダウンロードして Tools リストから Fleet をインストールしてください。

www.jetbrains.com


Toolbox App のインストール

ダウンロードサイトからインストーラを落として実行します。


インストールが完了すればタスクトレイから Toolbox App にアクセスできます。

初期設定が以下のように進みます。


Fleet のインストール

ツールタブからインストールできます。

以下のようにインストールが完了します。


Fleet の起動

インストールが完了すれば、Toolbox から直接起動できます。

ライセンスに同意。

初期の起動画面は以下のようになります。

手元にあった cache2k のプロジェクトを開いてみました。

「Smart Mode is off」のポップアップが出るので、「Enable」にすれば、プロジェクトに応じたプラグインがダウンロードされ(ここではMavenプラグイン)、言語機能が利用可能になります。

フロントエンドとバックエンドでそれぞれプロセスが立ち上がっていました。

Visual Studio Code と同じように、フロントで基本的なエディタ機能、背後のバックエンドサーバで LSP(language server protocol)による言語別のIDE機能を提供する形になっていました。

基盤は Java になっており、Intellj からの成果物も多く流用されているようです(なので UI もSwing ベースのようですね)。

設定画面は以下のような感じです。


まとめ

UIとしてはシンプルで、とても使い心地の良さを感じました。

特に左上の「Git」と「History」のタブはよく使う機能で表に出ていて良いですし、検索やアクションの操作もキーパレットで使い心地が良いです。

プレビュー版ということで、(ログにエラーが結構出ていたり)安定性はそこそこといった感じでしたが、個人的には Visual Studio Code より全然良い という印象です。

今後に期待し、Visual Studio Code の一人勝ち状態を打破してほしいものです。