Windows 環境への Apache インストール手順

いまさらな Apache ですが、簡素にまとまったページが見つからなかったのでメモしておきます。


インストール

公式からは、Windows向けバイナリは提供されなくなっているので Apache Lounge などからダウンロード。

解凍すると以下のような構成になっている。

httpd-2.4.59-240605-win64-VS17
  ├ Apache24
  ├ -- Win64 VS17  --
  └ ReadMe.txt

「Visual C++ Redistributable for Visual Studio 2015-2022 x64」(VS17) が必要になるので、サポートされている最新の Visual C++ 再頒布可能パッケージのダウンロードから vc_redist.x64.exeをダウンロードしてインストールする。

Apache24 を適当なディレクトリに配備して Apache24/conf/httpd.conf を編集する。

以下を配備ディレクトリに合わせて変更する。

Define SRVROOT "c:/Apache24"

例えば以下のようになる。

Define SRVROOT "c:/Program Files/Apache Software Foundation/Apache24"

リスンポートはデフォルトで 80 となっているので、変更する場合は以下を編集する。

Listen 80

ドキュメントルートはインストールディレクトリ配下の htdocs となっているので必要に応じて変更する。

DocumentRoot "${SRVROOT}/htdocs"
<Directory "${SRVROOT}/htdocs">
    Options Indexes FollowSymLinks
    ...
</Directory>

デフォルトでは、ディレクトリの一覧を表示するようになっているので、不要な場合は Options FollowSymLinks のように Indexes を削除する。

HTTP レスポンスヘッダにバージョン情報が出力されるので、これを ProductOnly として非表示(Server:Apache のみ)とし、併せてエラーページのフッタの表示も非表示としておく。

ServerTokens ProductOnly
ServerSignature off

エラーページに連絡先のメールアドレスを表示させない場合は、以下コメントアウトしておく。

# ServerAdmin admin@example.com


Apache の起動

httpd.exe でApache を起動する。

> cd C:\<path_to_apache>\bin
> httpd.exe

Ctrl + C で終了。


httpd.conf の構文チェックは以下。

> httpd.exe -t


サービス登録する場合は -k オプション

> httpd.exe -k install

以下でサービス起動

> httpd.exe -k start

サービス停止

> httpd.exe -k stop

サービス登録を削除する場合配下

> httpd.exe -k uninstall