Node のバージョン管理ツール n の使い方

Node のバージョン管理ツールである「n」を紹介します。

はじめに

Node のバージョン管理ツールは、nvm nodenv 日本だと nodebrew など色々ありますが、最近は n がお気に入りです。

github.com

ここでは Mac 環境 OSX への導入と利用方法について紹介します。

n のインストール

brew で以下のようにインストールできます。

$ brew install n

バージョンを見てみましょう。

$ n -V
6.0.1

なお、既に node がインストール済みの場合は以下のように npm でインストールすることもできます。

$ npm install -g n

n 利用準備

n はデフォルトで /usr/local/n 以下を利用します。 そのまま使うこともできますが、/usr/local を汚したくなかったり、sudo したくなかったりする場合は N_PREFIX を指定することで node のインストール先を変更できます。

N_PREFIX は環境変数として以下のように定義します。

export N_PREFIX=$HOME/.n
export PATH=$N_PREFIX/bin:$PATH

環境変数の設定先は ~/.profile, ~/.bashrc または ~/.bash_profile など、各自のお好みの場所に記載します。

私の環境の ~/.bash_profile は以下のように ~/.profile と ~/.bashrc を読み込んでいるため、

[[ -r ~/.profile ]] && . ~/.profile
[[ -r ~/.bashrc  ]] && . ~/.bashrc

~/.profile へ以下のようにして追加します。

$ echo 'export N_PREFIX=$HOME/.n' >> ~/.profile
$ echo 'export PATH=$N_PREFIX/bin:$PATH' >> ~/.profile
$ source ~/.profile

もし、どのファイルも見当たらず、よく分からない場合は以下のようにしておけば良いです。

$ touch ~/.bash_profile
$ echo 'export N_PREFIX=$HOME/.n' >> .bash_profile
$ echo 'export PATH=$N_PREFIX/bin:$PATH' >> .bash_profile
$ source ~/.bash_profile

node のインストール

最新の LTS(Long Term Support) 版のインストールは lts というラベルを利用します。

$ n lts

  installing : node-v12.13.0
       mkdir : /Users/user/.n/n/versions/node/12.13.0
       fetch : https://nodejs.org/dist/v12.13.0/node-v12.13.0-darwin-x64.tar.gz
   installed : v12.13.0 (with npm 6.12.0)

最新版は latest または current というラベルを利用します。

$ n latest

  installing : node-v13.1.0
       mkdir : /Users/user/.n/n/versions/node/13.1.0
       fetch : https://nodejs.org/dist/v13.1.0/node-v13.1.0-darwin-x64.tar.gz
   installed : v13.1.0 (with npm 6.12.1)

個別にバージョン指定したい場合は以下のバージョン指定が可能です。

• 8.11.3 : パッチバージョン指定
• 8.11 : マイナーバージョン指定(8.11.x の最新版)
• 8 : メジャーバージョン指定(8.x.y の最新版)

v8.11 のように v を付けても同じ意味です。

node のバージョン切り替え

n latest のようにすればバージョン切り替えが完了します。

以下のように n とすれば、取得済みの node から選択できます。

$ n

    node/12.13.0
  ο node/13.1.0

Use up/down arrow keys to select a version, return key to install, q to quit

上下キーで選択して、Enter キーで切り替えます。

切り替え後のバージョンを確認してみましょう。

$ node -v
v13.1.0

node のバージョン削除

ダウンロード済みのバージョンは以下のようにして削除することができます。

$ n rm 0.9.4 v0.10.0

現在利用中のもの以外を全て削除する場合は以下のようにします。

$ n prune

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