ソフトウェアの品質特性モデルとは
ソフトウェアの品質の指標を分類して体系的にまとめた規格で、ソフトウェアの品質に対する評価に利用できる。
品質特性モデル
品質特性 | 品質副特性 | 説明 |
---|---|---|
機能性 functionality |
合目的性(suitability) 正確性(accuracy) 相互運用性(interoperability) 機密性(security) 標準適合性(compliance) |
ソフトウェアがユーザからの機能的な要求(明示的機能と暗示的機能)を満たす度合い。 ユーザ目的に合った正確な動作を満たすか。外部IFや規格、セキュリティ基準を満たすか。 |
信頼性 Reliability |
成熟性(maturity) 障害許容性(fault tolerance) 回復性(recoverability) 標準適合性(compliance) |
様々な使用条件のもとで、ソフトウェアの機能が正常に稼働し続ける度合い。 必要な期間、正常に動作を続け、イレギュラーに対する耐久力を持ち、 障害時に速やかに回復できるか。 |
使用性 Usability |
理解性(understandability) 習得性(learnability) 運用性(operability) 魅力性(attractiveness) 標準適合性(compliance) |
分かりやすく使いやすいソフトウェアであるかどうかの度合い。 簡単に理解でき使いこなすことができるか。再び使用したくなるか。 インストール作業や運用時が容易か。 |
効率性 Efficiency |
時間効率性(time behaviour) 資源効率性(resource behaviour) 標準適合性(compliance) |
アプリケーションのレスポンスや、ハードウェア資源(メモリ/CPU使用率/ハードディスク等) に対して適切な性能を提供する度合い。 |
保守性 Maintainability |
解析性(analyzability) 変更性(changeability) 安定性(stability) 試験性(testability) 標準適合性(compliance) |
ソフトウェアに対する機能追加、改修、環境変化等に対する対応の容易性の度合い。 障害等の問題の把握、切り分けなどの解析のしやすさ、変更作業の容易さ、 保守作業が必要な頻度の少なさ、保守によるテスト作業の行いやすさ等。 |
移植性 Portability |
環境適応性(adaptability) 設置性(installability) 共存性(co-existence) 置換性(replaceability) 標準適合性(compliance) |
ソフトウェアを ある環境から他の環境に移すための容易性の度合い。 OSやハードウェア等の環境変更に対してスムーズに移植できるか、 どの程度の作業量にて移植できるか。 |
説明は個人的理解による噛み砕いたものとしています。
この辺りで参照可能
JISX0129-1 ソフトウェア製品の品質―第1部:品質モデル
http://www.jisc.go.jp/app/pager?id=12182